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練馬区大泉学園町 整体 指圧マッサージ 廣治療院

廣治療院です!からだも こころも 元気に!

大泉学園町の廣治療院です 重い荷を下ろすとき その5

生きる

廣治療院のホームページはこちら!http://hirochiryoin.webnode.jp

 

希望をつなげて

その日の朝 

今日は 特別な一日になるだろう という 

身の引き締まるような 

不思議な緊張のなかに わたしはいました

 

前日 ある覚悟をして 

弟に連絡していました

 

「その日に向かう流れが 

 すこし早めに来ているみたい

 パパの手を握って 励まし合って 

 今か今かと 二人を待っているよ・・・」

 

心細く 頼りないような 

父に対する申し訳なさで どうしようもありません

なんとしても 間に合ってほしい

その気持ちだけでした

 

知らせを受けて 弟は 

一日予定を繰り上げ 息子を連れて 

急ぎ 帰って来てくれることになりました

すぐに そのことを父に報告

父は安心したように目をつぶり 大きく頷きました 

たちまち顔色が ぱーっと明るくなり

その両目には 光るものがあります

(よかったね、本当によかった・・・!)

 

忙しい仕事を どうにか抜けて 

午後には 姉も病院に駆けつけてくれることになり

父とわたしの 本当に最後の 二人きりの時間は

おそらく あと数時間

安堵のあまり 思わず 涙がこぼれそうになります

しかし すぐに気を取り直して 

わたしは 明るくひときわ大きな声で 父に言いました

 

「パパ、良かったね!嬉しいね!

 さあ、二人で頑張って、待っていよう!みんなすぐに来てくれるからね!

 そうだ、練習をしよう。

 受験合格のお祝いをしなくちゃ!

 ねえ、パパ!さあ、練習だよ、

 なんて言ってあげるんだっけ?」

 

朦朧としながら 父は答えました

「・・・おめでとう!」

 

伝えたい言葉

「・・・よくやった・・・!」

「・・・がんばれ!」

父の声は かすれてはいるものの 気持ちを伝えるために

一語一語 必死に発声され

しっかりと聞き取ることができました

「パパありがとう!だいじょうぶ!だいじょうぶ!

 すぐ来るからね、みんなすぐ来てくれるからね!

 ありがとう、だいじょうぶだからね!」

 

わたしも 必死に呼びかけました

ほんの一秒でも黙っていたなら 意識の混濁が

父を一人 そのまま暗黒に閉じ込めてしまいそうで 怖かったのです

ここまで頑張ってくれた父を 意識のあるうちに

必ず弟と孫に会わせる

そしてしっかりと その最後の思いを伝えてほしい

 

最愛の息子と孫息子です

父は 心の底から 会えることを待ち侘びていました

本当はこれまで ただ じっと耐えていたのです

彼らに会えることは 父にとって  

今や 生きる希望のすべてとなっていました

 

父が最後に 伝えたい言葉

届いてほしい!

「パパ!なんて言うんだっけ?」

 

「・・・おめでとう!」

「・・・よくやった!」

「・・・がんばれ!」

 

「ありがとう!パパ二人で待ってようね!

 ずっと一緒にいるからね!だいじょうぶだよ!」

 

浮腫んだ手で わたしの手を懸命に握り返しながら

呼びかけに答えて 何度もお祝いの言葉を

確実に 父は繰り返してくれます

ただひたすら

父とわたしは 合格祝いの練習をします

 

「・・・まだ来ないのか・・・?」

「もうすぐ、もうすぐ来るよ、みんな来るよ!」

「・・・まだか・・・?」

 

「・・・さみしいな・・・」

ふともらした父の言葉に わたしはハッとしました

(ママに会いたいんだよね・・・!)

 

互いの病気を内緒にされて それぞれ離れた病院に入院して

離れ離れの父と母 

考えただけで胸がかきむしられる 辛い現実

父は 本当によく頑張ってくれました

 

体力の限界まで 他人の迷惑にならないように頑張り

今 意識が朦朧とするなかで

自分の愛する者たちを待ち  

伝えたい言葉を ただ一生懸命繰り返す 

まるで 子供のように健気な様子の父は 

わたしが初めてみる父の姿でしたが

わたしたち子供は こうして 

幼い頃から今まで ずっと

父に守られて生きてきたのだ と知らされました

 

「パパ、ありがとう!ありがとう、本当に、ありがとう!

 さみしくないよ、みんな一緒だよ!みんな一緒だから!

 さみしくないからね!ありがとうね

 パパ!ありがとう・・・」

わたしの声も嗄れていました

 

最高の最期

姉が来てくれた時 

わたしは自分でも驚くほど 落ち着いていました

父と二人っきり まもなく訪れる 終わりの瞬間を

もう怖れてはいません 

とても安らかな気持ちになっていました

 

父が わたしたち子供を

そして誰より愛する 母を

父の人生のすべてを懸けて 守り続けてくれたことへの

心からの感謝の気持ちで 満たされていました

 

「だいじょうぶ!きっと間に合う」

姉に言いました

「うん、間に合うね、だいじょうぶ!」

わたしの表情に 安心したように微笑んで 姉が言いました

 

姉とわたしは また父に歌を歌いました

父は 荒い呼吸を しっかりと繰り返し 

今か今かと 息子と孫の到着を待ちました

病室は まるで 家族みんなで団欒をした居間のように 和やかでした

 

長い長い半日が過ぎて 

父はようやく最愛の息子 そして孫に再会しました

はっきりと 伝えたい言葉を伝え

孫に手を握られて 満足そうに笑っています

わたしたちは 頑張った父を労いました

頑張ってくれて ありがとう

ありがとう!パパ!

 

みんなが笑顔でした

 

「最高だ・・・!」

 

それが 父の最期の言葉となりました

 

大切な一日

父が旅立ってから わたしがいつも思うのは

亡くなった父が これまでよりも ずっと近く

すぐそばにいてくれる気がして

心から 安心できるということの不思議さです

 

あれから また日常は 何気なく 忙しく過ぎています

かけがえのない今日という日を 一生懸命に生きる

その大切さを 一日一日 考えます  

 

突然に来る 親の病 介護 そして死 

その現実を前にして

自分というもの 

今 自分の立っている場所

まわりで支えてくれる 大切な家族 

一人では決して生きられない 弱く 小さな自分

考えさせられ 再確認しました

 

それだけでなく

これまでも 

時には 

安定から混沌へと身を置き 

その暗いトンネルの中で

ただ焦り もがいていた 過ぎた時間があったことを 

思い返しました

 

いつも心にあったのは

父の 人生に無駄はない という言葉でした

 

悩み悲しむ時間 虚ろに過ぎる時間

すべては 糧となる大切な通り道

 

失うばかりの時間は決してない 必ず得るものがある

そう言って いつも励ましてもらいました

今も これからも 

父はわたしたち家族を 笑って支え続けてくれる

父の旅立ちとともに 

そんな大きな安らぎを得ました

 

今日一日は 

二度と来ない一日

そして明日は 

約束のない未来

 

今日一日を 大切に生きるなら

どんな苦しいときにも 

いつかまた きっと 希望が見つかる 

自分から その希望の芽を育てていく 

父のように 最後の最後まで 

かすかでも希望を見つけて

今日一日を 

しあわせと信じ 生きていく

 

人生の重い荷を下ろした父の 安らかな最期

しあわせは 自分がつくるもの

希望は 自分が育てるもの

あの笑顔で 

そう言ってくれているようです

 

病を宣告されてから十ヵ月

あらゆる葛藤 絶望の中から 

再び 希望を見い出し

人生を生き切ってくれた父に

ありがとう と 毎日何度も伝えます

 

ほんのすこし わたしも 

強くなれた気がしています

 

これからは

わたしが父に 看護とも言えぬ お見舞いの延長の

看取りの真似事をしてあげられたのは

亡くなる直前の たった二ヵ月弱のことです

 

父が一番大変な時期に 本当に大変な思いをして頑張ってくれたのは

わたしの姉と弟でした

その間のことは  

看護をできるでもない状態にあった自分が

聞いただけで さも知ったように書くべきではない

と考えて 書くことができませんでした

 

きっと その時間は

父と姉 父と弟とで もっと大変で苦労の多い

しかし わたしがもらった時間よりも さらに

もっと意義深い 

二人にとって 大切な時間であっただろう と

聞く度に思います  

そして 今も 感謝の気持ちしかありません

 

実は わたしはここに書いたような 

父の最後の生き様 最後の言葉を

見ることも聞くことも 出来る立場にありませんでした

弱い自分 と一言で言えば それまでですが

看護はおろか

現実を受け入れることすらできないくらい 疲弊していました

 

わたしは 実家にいた時は 父母にとって 一番手のかかる子供だったと思います

心も体も弱く 本当に心配や苦労をかけました

心身の脆弱さ は 今でも わたしの課題です

そんなわたしのために 

姉と弟が 頑固で一筋縄ではいかない父の在宅看護を引き受けてくれ

最後の看取りには わたしも参加させてくれたことは

わたしのこれからの生き方に 

もう少し強健な意思が必要だ と 考えてくれてのことだと知り

ここに こうして加筆させてもらいました

 

患者さんのなかでも 今 現実問題として

介護や 自身の病に直面し 

懸命に日々を過ごされている方たちが多くおられます

その厳しい日常を 慮るあまりに むしろ

未熟なわたしの文章力では 表現として甘く

センチメンタルなものになっってしまったことを お詫びしたいと思います

 

父からもらった言葉には 

わたし一人の胸にしまっておくべき言葉が 沢山あります

あの父が そのような深遠な言葉を与えてくれるとは 思いもしなかったことを

父に対しても詫びなくては とも 今は思います

 

父が 再び結びつけてくれた 家族 姉弟

父の願いのように

これからは 

強く大らかに 

大切な人たちのために役立てる

感謝の心を持ち 謙虚な自分になれるよう頑張っていきたい 

と 日々念じております

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ようやく 春らしい陽気になってきました

     今年は 花粉の飛散が早いようです

     花粉症?風邪?

     と 体調の変化に ビクビクしながらも

     春は また 桜の花を見事に咲かせてくれそうです!

     

     大泉学園町は あちらこちらで

     うつくしい桜と出会えます

     たまには のんびりお散歩してみるのもいいですね

 

     4月 心も新たに 良いスタートとなりますように!

     とはいえ 無理はなさらず

     一歩一歩 確実に 

     頑張り過ぎずにまいりましょう!

     4月も どうかお元気で!!

 

 

腰痛 肩こり 膝の痛み 五十肩 神経痛 関節痛 

脊柱管狭窄症 椎間板ヘルニア 自律神経失調症 高血圧 

頭痛 慢性疲労 不眠 冷え性 骨盤の歪み(骨盤矯正)など

廣治療院独自の治療が効果を上げています!

 

廣治療院があなたの明日の元気をお手伝い致します!!

お待ちしております!!